米Strategy Analyticsが英国時間2月27日に，インタラクティブ・デジタルTVサービスの世界市場について調査した結果を発表した。
それによると，2000年にデジタルTVサービスへ新たに加入した家庭は合計2050万世帯。そのうち衛星を利用したサービスを導入している割合は，1999年の64％から1ポイント増加し65％。ケーブルを介したサービス利用の割合は，1999年の32％から1ポイント減少の31％となった。両年とも残りの4％は地上波が占めた。
北米では2000年に，ケーブルを介したデジタル・サービスの新規加入者が450万人にのぼった。ケーブル・サービスを導入している世帯におけるデジタル・サービスの普及率は12％に達した。
英国では，ケーブル事業者がデジタル・サービスを開始してから1年ほどが経過したばかりである。欧州のほとんどの地域でケーブル配信のデジタル・サービス開始が遅れており，ケーブル・サービスを導入している世帯におけるデジタル・サービスの普及率は現在のところわずか7％である。
しかし2001年はケーブル配信が回復する，とStrategy Analytics社は予測する。いくつかの主要衛星事業者の成長が弱まり，欧州のケーブル事業者がデジタル・サービスの提供に注力するためである。2001年のデジタル・サービス新規加入者のうち，ケーブル配信を利用する割合は40％，衛星配信は55％になるとみる。
「ケーブル業界の再編成や統合が続き，結果的にデジタル・サービスへの移行を加速する。しかし今しばらくは，衛星配信が勢力を伸ばし続ける」（Strategy Analytics社Consumer Practice部門副社長のDavid Mercer氏）。
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