米Multimedia Research Group(MRG)が米国時間1月15日に,デジタル・セットトップ・ボックス(STB)と関連デジタル・サービスの世界市場を調査した結果を「Home Gateway Report: Worldwide Digital Settop, Service & Server Analysis & Forecast-2001-2004」にまとめ発表した。

世界市場を六つの主要地域に分割し,またデジタル・ケーブル,デジタル衛星,デジタル地上回線のカテゴリ別に分析を行ったもの。

 それによると,デジタルSTBの売上高は2004年に115億ドル以上に達する。関連デジタル・サービスの売り上げは年間平均110億ドルで成長するという。これらを含むデジタルSTB関連市場は2004年に540億ドル規模を超えるとみる。

 ほとんどのサービス収入はElectronic Program Guides(EPG),ビデオ・オンデマンド(VOD),インタラクティブTV(ITV),エンハンスドTV(ETV)が進化した分野により創出される。

 「PVR (Personal Video Recorder) の出現とパーソナル化したサービスへの需要が,世界のデジタル・メディア配信における基本的な収入構造を変えた」(MRG社調査ディレクタ兼CEOのGary Schultz氏)。

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