米IDCが米国時間10月3日に,インターネット機能を備えたテレビ「NetTV」の市場について調査した結果を発表した。

 それによると,1999年の米国におけるNetTVの実際に稼働している台数は100万台だったが,2004年には10倍の1000万台以上に急増するという。

 世界におけるNetTVの稼働数の50%を米国が占めるとみる。しかしNetTV市場は米国だけでなく世界全体で成長する。1999年の世界におけるNetTV稼働数は610万台で,2004年には1950万台に増加する。これは2004年にNetTVの設置台数に関しては8100万台を超えることを意味する。

 NetTV市場を成長に導く要因としては,新たなメディアのエンターテインメント・サービスや情報サービスに対する消費者の要求,またテレビの人気が考えられる。調査によると,インターネットという新たなメディアがありながら,人々がテレビの前で過ごす時間は増加しているという。米国家庭がテレビを見る時間は1週間あたり50時間以上。これらの要素により,NetTVは主要な情報配信媒体となるという予測である。


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