XML関連の標準化団体OASISのメンバーが,XMLをベースとした電子ビジネス文書ライブラリの国際標準化を目的とした技術委員会「Universal Business Language (UBL) Technical Committee」を発足させた。OASISが米国時間10月17日に明らかにしたもの。

 「UBLはXMLのビルディング・ブロックとフレームワークを提供する。取引企業間で特定のコンテキストのビジネス文書を明確に識別できるようにし,互いに交換できるようにする」(OASIS)。

 現在世界の企業や標準化組織で進行中のさまざまな取り組みをまとめ,重複しているビジネス・ライブラリや同種の技術をすり合わせる取り組みだという。これにより「国際標準としてのコンセンサスを高めていく」(OASIS)。

 同委員会のメンバー企業には,米Arbortext,米Boeing,米Commerce One,ドイツSAP,カナダSoftQuad Software,米Sun Microsystems,米VerticalNet, 米Vitria,米XML Globalなどが参加している。

 なおCommerce One社がUBL技術委員会に,同社の「xCBL 3.0」を提案し「取り組みの出発点にする」(Commerce One社エンジニアリング部門上級副社長のMary Loomis氏)という。

 xCBLは当初からロイヤルティ・フリーのライセンス形態をとっており,これをUBL技術委員会にもロイヤルティ・フリーで提供するという。

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