XML関連の標準化団体のOASISのメンバーが「Human Markup Language(HumanML)」の標準化と普及促進を目的とした技術委員会「HumanMarkup Technical Committee(TC)」を発足させた。OASISが米国時間8月21日に明らかにしたもの。

 HumanMLは人間の特徴/背景(文化や社会的背景,動作,心理,意図)を記述するためのXMLベースの言語。人工知能,仮想現実,精神療法のほか,芸術,広告宣伝,文化交流,エージェント・システム,外交,事業交渉に向けた利用が考えられる。紛争の解決にも役立つとみる。

 「HumanMLにより誤解の危険性を取り除き,感情をより深く表現できるようにする。企業間取り引きのインフラや技術に取り入れれば,コミュニケーションのレベルを深めることができる」(OASIS HumanMarkup TC議長のRanjeeth Kumar Thunga氏)。

 HumanMarkup TCは,すべてのOASISメンバー企業および個人メンバーが参加可能。詳細な情報はWWWサイトに掲載している。

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