比較ショッピング・サイトの米BizRate.comが米国時間10月11日に,「9月11日の同時多発テロから1カ月が過ぎたが,オンライン販売は通常のレベルまで回復している」などとする調査結果を明らかにした。10月2日~10日におけるオンライン販売の売上高を9月3日~10日と比べると,17%増加しているという。

 「米国人はより多くの時間を家庭で過ごすようになり,テロ事件以前よりオンラインで商品を購入する機会が増えている。現在の不安定な経済状況のなかで,さまざまな特別サービスや取り扱い商品が増加しているため,オンライン購入の行動に変化がみられる」(BizRate.com社社長兼CEOのChuck Davis氏)。

■テロ事件後のオンライン小売りサイトの売上高を通常時と比較した数値

通常時との比較
9月11日~17日 -23%
9月18日~24日 -9%
9月25日~10月1日 +2%
10月2日~8日 +17%

出典:BizRate.com社

 なお,好調な分野はスポーツ用品とコンピュータ・ソフトウエアだった。

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