米Yahoo!と米ACNielsen社が米国時間9月24日に,インターネットの製品/サービスなどに対する信頼度指数の調査結果を発表した。第3四半期のインターネットの信頼度指数は,インターネット・ユーザーで7ポイント,全体で5ポイント上昇した。調査は18歳以上の1000人を対象に実施したもの。

 信頼度を測る主な要素は以下の通り。
・便利さ
・製品,サービスの中身
・製品やサービスに対する情報
・価格
・価格比較
・クレジット・カードの使い勝手
・個人情報のセキュリティ
・顧客サービス

 特にインターネットのライト・ユーザー(インターネットへのアクセスが1日に1度未満)の信頼度指数が高くなった。また,第4四半期にオンラインでの購入を予定しているライト・ユーザーの割合が前期の29%から43%へと大きく伸びた。

 「ライト・ユーザーでさえもオンライン・ショッピングを買い物の一つの形態として受け入れている。電子商取引は,インターネットのライト・ユーザー,女性,高卒以下の学歴の消費者に広がり,これらすべての人たちがオンラインでの消費に非常に大きな関心を寄せている」(ACNielsen社の国際リサーチ主任のTravyn Rhall氏)。

 オンライン・ショッピングは,ホリデー・シーズンでの買い物をキッカケとして始めている。この時期にオンライン・ショッピングを経験した人は,日常的にオンラインで買い物をするようになる。また消費者は,オンラインでクレジット・カードを使うことにより,個人情報の流出を恐れている。その他の指数と消費データは次の通り。

■性別によるインターネット信頼度指数

  2001年9月 2001年6月
インターネット・ユーザー 125 118
ヘビー・ユーザー 137 134
ライト・ユーザー 108 94
非インターネット・ユーザー 69 69

■第3四半期でのオンライン消費の前四半期からの増加率(予測)

インターネットの使用頻度別
ヘビー・ユーザー 45%
ライト・ユーザー 159%
性別
男性 43%
女性 91%
学歴別
大卒以上 44%
高卒以下 113%

■性別によるインターネット信頼度指数

  2001年9月 2001年6月
すべての回答者
男性 113 102
女性 98 98
インターネット・ユーザー
男性 130 123
女性 120 113

■年齢別によるインターネット信頼度指数

  2001年9月 2001年6月
18-24歳 127 123
25-34歳 132 104
35-44歳 117 110
45歳以上 89 89

■地域別によるインターネット信頼度指数(インターネット・ユーザー)

  2001年9月 2001年6月
北東部 120 133
中西部 116 114
南部 134 113
西部 125 117

■学歴別によるインターネット信頼度指数

  2001年9月 2001年6月
大卒以上 116 116
高卒以下 95 84

■オンラインでの購入予定(インターネット・ユーザー)

  2001年9月 2001年6月
消費者1人当たりの平均出費 225.4ドル 184.2ドル
頻度
週1回以上 19 11
2-3週間に1回 25 19
月1回 33 33
2カ月に1回 10 14
3カ月に1回 11 20
それ以下 2 4

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