米Hearstの雑誌出版部門Hearst Magazinesが発行するGood Housekeeping誌が米国時間8月21日に,米国女性のショッピングに関する実態調査を発表した。オンライン・ショッピングの利用は増加しているものの,セキュリティやプライバシに関する懸念も高まっているという。

 回答者の83%がオンライン・ショッピングを行っている。オンライン・ショッピングを行う回数は,「1カ月当たり1回」が63%,「1カ月当たり2~3回」が23%,「1週間当たり1回」が7%,「1週間当たり2回以上」が9%だった。

 オンライン・ショッピングを行う際に最も重要視する内容として,「安全なクレジット・カード手続き」「プライバシの保護」「完全な商品説明」「商品の写真の掲載」などが挙げられた。

 オンライン・ショッピングを行わない17%の消費者のうち,61%が「セキュリティ」に関して,46%が「プライバシ」に関して懸念を抱いていると回答した。

 ちなみに,回答者全員が大型ディスカウント・ストアを買い物に利用している。食料品店は98%,ドラッグ・ストアと百貨店は95%だった。ショッピングをする店を選ぶ際の重要な項目として,96%が「お買得価格」を挙げた。ついで「商品の種類」が94%,「商品の質」が92%だった。

 「もっと買い物をするには何が必要か」の問いに対して,一番多かった回答は「お金」だった。これに「特売」と「ひま」が続いた。

「ネット購入未経験者はオンライン決済のセキュリティを不安視」と米ガートナー
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オンライン・ショッピング,「プライバシ保護を強化すれば売り上げ増」
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13~17才の29%は,実店舗での購入前にオンラインで商品をチェック
米国のオンライン・ショッピング利用者数が成人人口の約5割,1億人強に

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