米TI(Texas Instruments)が米国時間8月21日に,第2.5世代(2.5G)および第3世代(3G)携帯電話の開発を支援する取り組みについて明らかにした。同社のDSPアーキテクチャ「OMAP(Open Multimedia Application Platform)」をベースとした携帯電話機やそのアプリケーション開発のための支援ネットワーク「Independent OMAP Technology Centers」を設立するもの。

 Independent OMAP Technology Centersは,携帯電話機メーカーやソフトウエア開発者にハードウエアやソフトウエアの専門技術・知識を提供するネットワークである。システム・インテグレーションや開発に向けた教育,リファレンス・デザインなどを提供する。

 TI社がシステム・インテグレータ(SI)などと提携し,その業者を一つのIndependent OMAP Technology Centerとして機能させる。なおTI社は最初のIndependent OMAP Technology Centersとして米BSQUAREと米Productivity Systems, Inc.(PSI)を選んだ。

 BSQUARE社は開発ツールなど開発者支援のソフトウエアやサービス,ソリューションを手がける会社。PSI社はシステム・インテグレーションやトレーニング・サービスなどを行っている。

 なおTI社は2001年2月に「OMAP Investment Program」と呼ぶプログラムで12~18カ月にわたり,第2.5/3世代携帯電話機向け開発費用として1億ドルを投資するという計画を明らかにしている

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