米Palmが米国時間8月17日に,米Beの知的財産と技術資産を1100万ドルで買収することを明らかにした。両社が最終合意に達したもの。

 Be社は組み込みOS「BeOS」やインターネット端末向けプラットフォーム「BeIA」を開発したソフトウエア・ベンダーである。Palm社は,Be社の知的財産と技術資産のほか,人員も受け入れる。買収は2001年第4四半期にも終了する予定である。Be社の取締役会は,資産売却とビジネス停止に関して了承している。今後,株主の了承を得る。Palm社は株式で1100万ドルを支払う。

 「次世代PalmOS開発に向けた布石である。Be社の買収によって,開発ツールやインターネット技術,マルチメディア技術の強化を図る」(Palm社)。

 なおPalm社は,Platform Solutions Group事業部長のAlan Kessler氏が退社したことも明らかにした。Palm社は米国時間7月27日に,OS事業部門「Platform Solutions Group」を100%子会社として分離する計画を明らかにしている。「ハードウエア事業であるSolutions Groupと明確に区分する」(Palm社)としていた。

 Be社CEOのJean-Louis Gassee氏は,Palm社のアドバイザを務める予定である。BeoOSは,ソニーが米国で発表したネット端末「e Villa」などに使われているOSである。

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[Beの発表資料]
[Palmの発表資料]