ソニーの米国法人Sony Electronicsが米国時間6月14日に,マルチメディア向けインターネット端末「e Villa Network Entertainment Center」を発表した。6月中に米国の販売店で発売する。小売り価格はおよそ500ドル。ソニーのネット端末eVilla

 ISPには米EarthLinkを採用する。インターネット接続サービスの月額利用料は21ドル95セントで,接続時間は無制限。最大4人のユーザーに対応し,各ユーザーは専用の電子メール・アドレス,ブックマーク,クッキー,設定を所有できる。

 e Villaのハードウエアには,ステレオ・スピーカ,15インチの縦型ディスプレイ「FD Trinitron」(解像度800 x 1024),キーボード,マウスなどが含まれる。

 主な特徴は以下の通り。

・マイクロプロセサは米National Semiconductorのx86互換チップ「GeodeGX1」。動作周波数は266MHzである。OSにはBeOSを使う。24Mバイトのフラッシュ,64MバイトのDRAMを搭載する。ブラウザはOpera 4.0。

・「Memory Stick」用スロット,2基のUSBポート,オーディオ出力ジャックを備える。

・ユーザーは電子メール用に10Mバイトのオンライン・ストレージを利用できる。

・V.90(最大速度56Kbps)のダイヤルアップ・モデムを内蔵。広帯域接続用にEthernetポートを備える。

・ディスプレイの前面にある三つのボタンで,WWW,電子メール,7チャンネルの情報ガイド「e Villa NetGuide」にアクセスできる。

・オフラインで電子メールを読んだり,映画の上映時間,天気予報,ニュースなどのWWWコンテンツを閲覧できる。

 なおソニーはe Villa専用のWWWサイト(http://www.evilla.com/html/index.html)を立ち上げている。

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[Sony社サイトに掲載の発表資料1]
[Sony社サイトに掲載の発表資料2]