米Yankee Groupが米国時間8月2日に,中国におけるモバイル・データ通信サービスに関する調査結果を発表した。SMS(ショート・メッセージ・サービス)の充実,GPRSや第3世代(3G)ネットワークを介した無線インターネット接続サービスの価格低下,速度の向上,豊富なコンテンツにより,モバイル・データ通信サービスの普及が加速するという。
2005年末時点の主な見通しは以下の通り。
・無線データ通信サービスのユーザー数は1億1250万人となる。これはモバイル・サービス加入者の40%,中国の全人口の8%に相当する。
・データ通信サービスの売上高は56億8000万ドルに達する。1999年はわずか272万ドルだった。
・SMSは今後5年間,主流サービスであり続ける。データ通信サービス事業者の売上高の60%を占めるようになる。
「中国では今後3年間で強力なGRPSネットワークが構築され,モバイル・インターネット・サービスは近いうちに普及し始める。2005年には,データ通信サービス売上高の約40%を占めるようになるだろう」(Yankee Group社アナリストのLarry Wan氏)。
モバイル・インターネットに関する情報は総合IT情報サイト『IT Pro』の「モバイル」で詳しくお読みいただけます。
◎関連記事
■「アジア太平洋地域の無線インフラ投資,世界全体の40%占める」と米ヤンキー
■「中国が躍進,携帯電話加入者数でQ3に米国を抜き首位に」と米In-Stat
■「2000年におけるアジア太平洋の携帯電話加入者は前年比52%増で2億3000万人」---。米Dataquestの調査
■データ管理機能や表現力向上を図った“WAP 2.0"公開レビュー版がリリース
■【TechWeb特約】「WAPは未完成,企業は別の次世代技術を検討すべき」と米社
■WAPの将来には不安も」---。米Ovumが指摘
■「2003年に2.5G/3Gインフラ機器の売上高が2Gを超える」と米調査
■マルチメディア・データのモバイル機への無線配信は時期尚早,焦るべきでない
■Northstreamが3G事業の将来予測を発表,「セキュリティの現状は大きな問題ではない」
[発表資料へ]