米Yankee Groupが米国時間7月11日に,「アジア太平洋地域の携帯電話ユーザー数が2005年までに5億7500万人に達する」との分析予測を発表した。

 調査は同社がアジア太平洋地域の12カ国(日本,韓国,中国,台湾,香港,シンガポール,マレーシア,フィリピン,タイ,インド,インドネシア,オーストラリア)を対象に実施したもの。

 2000年における携帯電話の普及率は,12カ国平均で6.93%だった。普及率は年平均成長率20%で今後拡大し,2005年には15.6%に達するとYankee社は予測している。

 市場を押し上げる要因としては,経済成長や人口増に加え,規制緩和,プリペイド・サービスの普及,携帯電話機および通信料金の下落,モバイル・データ・サービスの拡大などを挙げている。

 2001年から2005年までのアジア太平洋地域における無線インフラ投資は世界全体のおよそ40%を占める規模になるという。とりわけ,日本と中国における投資額が大きい。

 「アジア太平洋地域では,無線通信の普及に伴う新規ネットワークの構築が最も大きなビジネス・チャンスとなる」(Yankee社)。

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