米Microsoftと米Intelが米国時間5月22日に,音声/画像ストリーミング(コーデック)技術「Windows Media Audio」「同Video」およびデジタル著作権管理(DRM)技術をIntel社の無線通信向けマイクロプロセサ・アーキテクチャ「XScale」に最適化することで協力体制を敷くと発表した。

 「第2.5世代(2.5G)や第3世代(3G)携帯電話機メーカーのマルチメディア・デジタル・サービス対応を促す」(両社)としている。

 「両社が協力してWindows Media技術をXScaleに最適化し,最高品質のオーディオとビデオ機能を備えた製品開発のためのカギとなるソリューションを提供する」(Intel社Handheld Computing Division部門ジェネラル・マネージャのPeter Green氏)。

 具体的には,Windows Media技術にIntel社のマルチメディア開発向けソフトウエア・ライブラリ「Integrated Performance Primitives (IPP) 」を組み込む。IPPには,算術,画像,音声,オーディオ,ビデオ処理に関する関数が含まれる。Intel社の各プロセサに対応したアセンブリ言語でプロセサの能力を引き出し,アプリケーションの処理速度を高めることができる。IPPを組み込むことにより処理時間が短縮し,携帯電話機の消費電力の低減にもつなげられる。

 またMicrosoft社とIntel社はIPPを利用して,Windows Media技術を「StrongARM SA1110 」や「Pentium 4」プロセサにも最適化する予定である。

 なお,Microsort社は「Windows Media Audio 8」と「同Video 8」の最終版を2001年3月28日にリリースしている。Audio 8は48kbpsのアクセス速度でも,CDに近い品質でコンテンツを再生できるという。

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[www.microsoft.comに掲載の発表資料]
[www.intel.comに掲載の発表資料]