米Intelは9月20日に,英Symbianのソフトウエア・プラットフォームをStrongARMベースのマイクロアーキテクチャ「XScale」にポーティングすると発表した。東京で開催された開発者会議「Intel Developer Forum(IDF)」で明らかにしたもの。
これによって,「携帯電話機メーカなどが,XscaleとSymbianのソフトウエアを組み込んだ携帯機器を迅速に市場投入することができる」(Intel社)とする。
Xscaleは,無線インターネット・アクセスやネットワークなどのアプリケーションに向けたマイクロアーキテクチャ。組み込み用途向けである。StrongARMの技術をベースにしており,インターネット対応携帯電話機やインターネット・インフラ機器といった様々な機器で,低消費電力や高性能など幅広い要求を実現するよう設計された。
Symbian社は無線情報端末(Wireless Information Devices)のベンダ。無線情報端末向けのOS「EPOC」など技術をもつ。EPOCは,システム・レイヤ,アプリケーション・エンジン,ユーザ・インタフェースを提供する。Java,Bluetooth,WAPなどの技術に対応している。
ライセンシにはフィンランドのNokia,スウェーデンのEricsson社,米Motorola,松下通信工業,オランダのPhilips Electronics,英Psionなどがある。ちなみに,Symbian社はEricsson社,松下通信工業,Motorola社,Nokia社,Psionが株式を保有する合弁会社である。
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