米Infonetics Research社は米国時間5月22日に,広帯域接続向け顧客宅内機器(CPE:Customer Premise Equipment)の世界市場に関する調査結果を発表した。

 それによると,2001年第1四半期におけるDSL用CPE,ケーブル用CPE,統合アクセス装置(IAD:Integrated Access Device)の売上高は合計14億7000万ドルに達した。2001年通年では65億ドルに達する見込みだという。

 「2001年第1四半期におけるケーブル・モデムとルーターの出荷台数は世界で250万台を超え,売上高は4億4400万ドル以上だった。北米ではケーブル・モデムの出荷台数が17%,売上高が11%伸びた」(Infonetics社アナリストのJon Cordova氏)。

 また,同氏は「家庭ユーザーのインターネット接続に対する需要は高い。ただし,どの方法を用いるかに関しては無頓着である。サービス・プロバイダはケーブル,DSL,固定無線アクセス(FWA)などを用いて,家庭ユーザーの広帯域接続に対する要求に応えていくだろう」と説明した。

 なお今回の調査で対象とした広帯域接続向けCPEには,DSL(モデム,ルーター,IAD),DSLAM(交換局向け機器,商業住宅向け機器など),ケーブル用CPE,CMTS,固定広帯域無線用CPE(10GHz未満,10GHz以上),固定広帯域無線基地局,光CPE(DWDM,Ethernet,PON,SONET)が含まれる。

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