米America Online(AOL)の欧州事業部門AOL Europe社が英国時間5月10日に,欧州におけるオンライン利用状況に関する調査結果を発表した。米Roper Starch Worldwideと共同で,ドイツ,英国,フランスを対象に調査を実施したもの。

 主な調査結果は以下の通り。

・オンライン・ユーザーの36%はオンライン利用経験が1年以下,20%は半年以下だという。

・欧州インターネット・ユーザーの54%がオンラインで商品を購入した経験があり,43%は「定期的に」または「ときどき」オンライン購入を行うという。68%は購入したい商品の情報をオンラインで取得する。今後数年間でオンライン購入の回数を増やすつもりという回答者は英国ユーザー(54%)の方が,米国ユーザー(50%)より多かった。

・オンライン利用経験が1年未満のユーザーのうち79%は「定期的に」または「ときどき」友人や家族とインターネットを介して連絡をとっている。オンライン経験1年未満のユーザーでオンラインで商品を購入したことのある回答者は29%,オンライン・バンキングについては26%だけだった。一方,オンライン経験が3年以上のユーザーの場合,「定期的に」または「ときどき」オンラインで商品を購入する割合は52%,オンライン・バンキングを利用する割合は58%だった。

・オンライン・ショッピングを行うユーザーが家庭でインターネットを利用する1週間当たりの平均時間は7.8時間。オンライン・ショッピングを行わないユーザーは5.3時間だった。

・最も人気のあるオンライン活用は「調査」(「定期的」または「ときどき」が85%),「友人や家族との連絡」(同84%),「ニュースの取得」(同71%)で,米国と類似した結果となった。

・オンライン・バンキングを「定期的に」利用するインターネット・ユーザーは欧州(27%)が米国(14%)を上まわった。「定期的に」または「ときどき」オンライン・バンキングを利用する欧州ユーザーの割合は39%にのぼり,オンライン経験が3年以上の場合は58%,1年以下の場合は26%だった。

・オンライン利用経験が3年以上のユーザーの70%は,「オンラインを活用することで生活が向上した」と回答。オンライン利用経験が1年~3年のユーザーでは66%,1年以下の場合は52%だった。

・オンライン利用経験が3年以上のユーザーで「インターネットは生活に欠かせないものになった」とする回答者は69%。オンライン利用経験が1年~3年のユーザーの場合は53%,1年以下の場合は41%だった。

・過去3カ月でオンライン購入に費やした平均支出額は,オンライン経験1年以下のユーザーが85ユーロ(76ドル),1年~3年のユーザーが125ユーロ(112ドル),3年以上のユーザーが209ユーロ(187ドル)だった。

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