カスタマイズ化技術のコンソーシアムである米Personalization Consotiumが米国時間5月9日に,「オンライン・ショッピングを頻繁に利用する人ほどカスタマイズ化機能を備えるWWWサイトで買い物をする傾向がある」との調査結果を発表した。

 調査には米Cyber Dialogueが協力した。Personalization Consotiumによれば,「オンライン・ショッピングをするならカスタマイズ機能を備えるWWWサイトの方が好き」と回答した人が全体の56%だった。「カスタマイズ機能を備えるWWWサイトにユーザー登録したい」という人も63%にのぼった。

 「オンライン・ショッピングの利用では,個人情報を記憶させておき,自分の関心や必要に合わせた製品/サービスの提供を受けるなど,“一段上”のサービスを求める消費者が多い」(Personalization Consotium)。

 その他の調査結果は以下の通り。

・「WWWサイトで同じ情報を2度以上聞かれると煩わしく感じる」人は87%。

・「性別や年齢,人種などといった個人情報を提供することで,WWWサイトが自分の関心分野や個人情報などを記憶してくれるのなら,情報を提供してもかまわない」という人は82%。

・「カスタマイズ・サービスを望む人のうち,2000年にオンライン・ショッピングで2000ドル以上の買い物をした人は28%だった。カスタマイズ・サービスを望まない人で同額の買い物をした人の17%を大きく上回っている

・カスタマイズ・サービスを望む人のうち,何らかのオンライン・サービスに加入している人は21%。カスタマイズ・サービスを望まない人の11%を大きく上回った。

・「オンライン・ショッピングの利用にあたっては,WWWサイトのプライバシ保護条項を注意深く読む」人が82%にのぼった。

・「WWWサイトに個人情報は提供しない」理由としては,「情報がどのように利用されるのかわからないから」を挙げた人が84%にのぼり,最も多かった

なお,消費者向けカスタマイズWWWサービスについては,米Cahners In-Stat社が「企業の関心は高いがプライバシ問題を懸念,導入に踏み切れず」とする調査結果を発表している。

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