「2000年におけるマーケットプレイス・サービス市場は52億ドルだった。今後,年平均27%で成長し,2005年には170億ドル規模に拡大する」。米International Data Corporation(IDC)が米国時間3月28日に,調査結果を発表した。

 「コンサルティングからシステム構築,運用に至るまで,あらゆるカテゴリで需要が大きく,マーケットプレイス・サービス市場は急速に成長する。特に,マーケットプレイスの参加企業の社内システム向けサービスが大きなビジネス・チャンとなる」(IDCシニア・アナリストのLeo J. Lipis氏)。

 IDCによれば,市場の中核となるサービスは,マーケットプレイス向けから参加企業向けにシフトしつつあるという。2000年の市場では,マーケットプレイス向けが売上高の85%を占めたが,今後参加企業向けの割合が拡大し,2005年までにマーケットプレイス・サービス市場全体の5割を超える規模になるとIDCはみる。

 地域別にみると,北米市場は市場がすでにピークに達しており,今後は減速するという。一方で,欧州およびアジア太平洋地域では著しい成長が期待できるとしている。

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