米eMachinesが同社の財務アドバイザーとしてCredit Suisse First Boston(CSFB)を選んだ。これは,米国時間5月8日にeMachines社が明らかにしたもので,eMachines社の「戦略的選択肢」を評価するための助言をCSFBに依頼したもの。この選択肢のなかにはeMachines社本体の売却も含まれている。

 これについてeMachines社社長兼CEOのWayne R. Inouye氏は次のようなコメントを発表した。「我々はリストラ策を実施し,また戦略的選択肢について検討を続けてきた。(CSFBを財務アドバイザーとしたことは)株主利益を最大限に考慮するための適切な機会と考えている」。

 なおこの戦略的選択肢についてeMachines社は,その実施の可能性,時期ともに今のところ何も明確になっていないないと説明している。

 eMachines社の売却が決定した場合,同社は米Micron Electronicsに続き,今年で2番目に事業売却を行う大手パソコン・メーカーとなる。Micron Electronics社は米国時間5月1日に,パソコン事業を米Gores Technology Groupに売却することを明らかにしている

 eMachines社は,米国時間3月29日に経営合理化に向けたリストラ計画を明らかにしていた

◎関連記事
<eMachines社関連>
米eMachinesがリストラ計画を明らかに,従業員21人を削減
【TechWeb特約】消費者向け低価格PCの米eMachines,中小企業向けにシフト
MSNとeMachinesが“実質無料”のネット端末の詳細を発表
MSNがインターネット端末「MSN Companion」でeMachinesなどと提携

<Micron社関連>
米Micronのパソコン事業の売却先はGores Technology Groupに
米マイクロンがパソコン事業から撤退,Webホスティング企業に変身へ
【TechWeb特約】米マイクロンがAMD色を鮮明に「Pentium 4を見送りAthlonに注力」
Micron,独禁法違反などでRambusを提訴
米Rambus,米Micronと韓国Hyundaiを特許侵害で反訴

[発表資料へ]