米eMachinesは米国時間3月29日,経営合理化に向けたリストラ計画を明らかにした。
計画の一環として「eWare」や「eKeys」,ポップアップ広告など同社専用のインターネット製品を廃止し,利益性のあるインターネット・サービス・プロバイダ向け製品に注力する。
また,インターネット事業部門を対象として全従業員の16%にあたる21人の社員を削減する。さらにカリフォルニア州のサンフランシスコとスコッツバレー,およびニューヨークシティにある販売施設と開発施設を閉鎖する予定である。
同社はこれらの対策により,2001年通年で約280万ドルの経費節減を見込んでいる。
また同社は,セイコーインスツルメンツの米国法人Seiko Instruments Americaの現顧問であるYasuhiro Tsubota氏を取締役会に迎えることを同日発表した。Tsubota氏はキヤノンの米国法人Canon Computer Systemsで社長兼CEOを,セイコーエプソンの米国法人Epson Americaで社長兼副会長を務めた人物である。
なおeMachines社が3月27日に明らかにしたところによると,同社はNasdaq(米店頭株式市場)から,同社株式の買い値が最低額の1ドルに満たなかったことを理由に株式上場の登録を抹消するとの通知を3月21日付で受け取ったという。eMachines社はNasdaqの決定に関してNasdaq Listing Qualifications Panelに異議申し立てをしている。
◎関連記事
■【TechWeb特約】消費者向け低価格PCの米eMachines,中小企業向けにシフト
■MSNとeMachinesが“実質無料”のネット端末の詳細を発表
■MSNがインターネット端末「MSN Companion」でeMachinesなどと提携