米Yankee Groupが米国時間2月9日に,米国における2000年のホリデー・シーズンの「返品」に関する調査結果を発表した。

 2000年のホリデー・シーズンにおける返金額は10億ドルを超えたという。多数のオンライン販売事業者では返品率が20~30%にのぼり,1999年の約2倍という高い割合となった。

 米国における2000年第4四半期のオンライン売上高は90億ドル以上。この間における返金総額は,ホリデー・シーズンの10億ドルと合わせて15億ドル近くに達するという。

 Yankee Group社Online Retail Strategies Planning Service部門ディレクタのPaul Ritter氏は,高い返品率を以下のように分析する。

・2000年のホリデー・シーズンにおけるオンライン販売は,1999年と比べて70%増加した。

・オンライン・ショッピング・ユーザーは同じ製品を複数のWWWサイトで購入した。少なくとも一つは必ず期日までに受け取れるようにし,ほかの商品は返送した。

・オンライン・ショッピング・ユーザーは,これまで実際の店舗で見たり触れたり聞いたりして購入していた製品をオンラインで気軽に買うようになっている。しかしその多くは期待していたものと異なるため,商品を返品する。

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