米Adobe Systemsが米国時間12月14日に,2000年9月~11月期の決算を発表した。売上高は3億5520万ドルで過去最高を記録。前年同期(1999年9月~11月期)の2億8180万ドルと比べて26%増加した。前期(2000年6月~8月期)は3億2890万ドルだった。

 営業外損益を含めた純利益は7920万ドルで,前年同期は9740万ドルから減益となった。前期は7830万ドルを計上した。

 希薄化後の1株当たり利益は31セント。前年同期は38セント,前期は31セントだった。

 通年(1999年12月~2000年11月)では,売上高が12億6600万ドルで,前年(1998年12月~1999年11月)の10億1500万ドルから25%増収。純利益は2億8780万ドル。前年は2億3780万ドルだった。

 会計年度2001年(2000年12月~2001年11月)の見通しとして,Adobe社CEO兼社長のBruce Chizen氏は「業界の低迷がいくつも報告されているにもかかわらず,我が社は大きな成長を続けている。少なくとも第1四半期と通年で25%増収すると確信している」と述べた。

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