米Advanced Micro Devices(AMD)が米国時間12月11日に,2000年第4四半期の業績が事前の予想を下回るとの見通しを発表した。売上高は,第3四半期の12億655万ドルから横ばい,もしくはこれをやや上回る程度にとどまる見込み。純利益は,1株当たり50セントから60セント程度になるという。

 「米国の消費者向けパソコン市場で需要が低迷しており,その結果として,パソコン向けマイクロプロセサの出荷個数が前期の680万個をわずかに上回る程度にとどまる見込みである」(AMD社)。

 AMD社は,事前の予測で,パソコン向けプロセサの出荷個数を800万個から900万個,売上高は1ケタ台後半の伸び率で13億1000万ドル程度,1株当たり利益は68セントとの見通しを発表していた。

 AMD社は,2000年第4四半期と通年の業績について,正式な決算発表を2001年1月16日に行う予定である。

 なおライバルの米Intelも12月7日(米国時間)に,第4四半期の売上高を前期の87億ドルから横這い,もしくは数パーセントの増減になるとの下方修正を発表している。11月末に米Gatewayが下方修正したのを皮切りに,これまでにも米Apple Computerや米Motorola,米Quantum HDD部門などが次々と下方修正を発表している。

 またインターネット版ウォールストリート・ジャーナルによると,米Compaq Computerも売上高を当初見込みよりも8~10%下方修正した。

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