米Intelが米国時間12月7日に,2000年第4四半期決算の決算概要について明らかにした。売上高が当初の予想よりも下回る見込み。

 主な原因として,世界規模の景気鈍化により,パソコン需要が低迷したことをあげている。同社は世界の顧客から大量のキャンセルを受け,これが影響したという。

 Intel社は当初,2000年第4四半期の売上高を前期の87億ドルに比べ4~8%増になると見込んでいたが,これを横這い,あるいは数パーセントの増減になると下方修正した。

 粗利率については,63%プラス/マイナス1ポイントを維持できるとしている。研究開発費などの支出(買収や現在進行中の研究開発に関連する費用は除く)は前期の23億ドルとほぼ同額を見込んでいる。なおこの支出は当初,前期比6%~8%増と予想していた。

 営業外利益は当初予測の9億5000万ドルから,約6億7500万ドルになると予測する。四半期中の株価下落により,投資利益が予想よりも下回ったことが原因と説明している。

 なお米Motorolaも同日業績見通しを下方修正した。また,昨日は米Apple Computer,11月29日には米Gatewayが2000年10~12月期の決算について警告を発している。

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