スパムやウイルス,ワームなど,迷惑メールへの対処を目的とする業界団体Messaging Anti-Abuse Working Group(MAAWG)は,米Microsoftが同団体に参加したことを米国時間3月14日に発表した。同社は今後,MAAWGの最上位メンバーとして,役員会などに出席する。「Microsoft社は今後,MAAWGの取り組みで非常に重要な役割を果たすことになる」(MAAWG役員会会長のJonathan Curtis氏)
MAAWGには,米国/カナダ/欧州の大手ISPおよびベンダー各社が参加しており,米メディアの報道(CNET News.com)によると,米Time WarnerのAmerica Online(AOL),フランスFrance Telecom,米Comcast,米EarthLinkがメンバーに含まれるという。
MAAWGは「既存のメンバーにMicrosoft社が加わったことで,MAAWGは,世界の5億個以上のメールボックスを代表することになる」と述べる。「MAAWGメンバーは,スパム業者をネットワークから遮断するためのベスト・プラクティス策定や,新たな脅威の特定などに取り組んでいる」(MAAWG)
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