迷惑メール対策の業界団体「MAAWG(Messaging Anti-Abuse working Group)」は米国時間3月8日,迷惑メール(スパム)やウイルス・メールの現状を調査した結果を公表した。それによると,インターネット経由でやり取りされているメールの80%から85%が,スパムやウイルス・メールであるという。

 MAAWGとは,ISPやベンダーなどで組織される業界団体(関連記事)。今回の調査は,MAAWGメンバーのISP9社と世界中のネットワーク・オペレータの協力のもと,2005年第4四半期に実施された。調査対象としたメール・ボックス(メール・アドレス)数は1億超。

 そのほかの調査結果としては,2005年第4四半期中,調査対象のメール・ボックス1つあたり1000通以上のスパムあるいはウイルス・メールが送られてきたとする。

 なお,セキュリティ組織の米SANS Instituteが実施したアンケートでは,ユーザーの36.1%が「受け取るメールの75%以上はスパム」と回答している(回答数は3422)。SANS Instituteでは,「スパムで宣伝されている商品を購入しないこと」や「悪質なメールはフィルタリングすること」などを対策例として挙げている

◎参考資料
MAAWG Issues First Global Email Spam Report(Messaging Anti-Abuse working Group)
Spam ahoy!(米SANS Institute)
How much of the e-mail you receive is spam?(米SANS Institute)