スパムやウイルス,ワームなど迷惑メールへの対処を目的とする業界団体Messaging Anti-Abuse Working Group(MAAWG)のメンバー企業/組織は,スパムやフィッシングなどの防止に向けたメール認証技術について,標準仕様の策定作業を共同で進める。MAAWGが米国時間11月4日に明らかにしたもの。
MAAWG技術委員会のメンバーは,電子メールの送信元を確かめるSender Policy Framework(SPF)や,SenderID,Client SMTP Validation(CSV)といった仕様の導入を既に開始している。MAAWGでは,こうした導入作業の結果について,数週間から数カ月かけて情報交換を行う。
さらにMAAWGのメンバーは,電子署名,評判システム,認定エイジェンシ,アカウンタビリティ・システムといったメッセージング向けセキュリティ技術の導入についても,引き続き協力していく。
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