スパム,ウイルスといった迷惑メールへの対処を目的に設立された業界団体「Messaging Anti-Abuse Working Group(MAAWG)」は,同団体に参加する新しい企業を米国時間8月25日に発表した。新たに参加するのは,米BellSouth,米EarthLink,米Verizon Onlineの3社。3社の加入により,MAAWG加盟企業が提供するサービスの加入者数は,合計1億人を超えた。

 MAAWGは,米Openwave Systemsを中心に通信事業者やインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)で構成される。カナダのBell Canada,米Charter Communications,米Cloudmark,米Cox Communications,米Goodmail Systems,インターネットイニシアティブ(IIJ),米TDS Telecom,米TDS Metrocomを含め,約20社が参加している。

 同団体は,通信事業者間におけるコラボレーション,的確な手法および技術の開発,公共的ポリシーについて業界の統一した立場の提示を行なう。MAAWGのメンバーは,ブロードバンド,モバイル・サービスのプロバイダと顧客の両方に影響を与えるスパム,ウイルス,詐欺行為といったメッセージング問題に対処するために協調する。

◎関連記事
「2004年7月のスパム・メール,ポルノ関連が6月からおよそ350%増加」,英Clearswift
「電子メール認証技術『DomainKeys』はスパム対策として有望」,米Sendmailがテスト結果を発表
FCC,携帯電話に送られるスパム・メールを取り締まる法規制を発表
米AOLがスパム遮断技術の米Mailblocksを買収,会員に提供へ
「2004年前半のスパム・メール,半数以上の送信元が米国」,Commtouchの調査

発表資料へ