画面●2010年8月11日に発生したアクセス障害時に表示された画面
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 SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のmixi(ミクシィ)のウェブサイトで、2010年8月10日から12日未明にかけて断続的に、ほぼ全利用者がサービスを利用できなくなるアクセス障害が発生した。

 8月10日17時ごろからmixiのサービスを利用しにくい状況が発生。同日23時30分ごろまでにいったん復旧した。

 その後もシステムは不安定なままで、ミクシィ社は復旧作業を続けた。しかし翌11日11時ごろからアクセスしにくい状況が再度発生。終日、パソコン・携帯電話ともにほぼアクセスできない状況が続いた。11日深夜から利用者数を限定して復旧。12日1時50分ごろまでに全ユーザーが利用できるようにしたが、12日2時30分時点の発表では「復旧状況を確認している」(ミクシィ)としている。

 ミクシィ社の発表によると、障害の原因は特定できており、「キャッシュサーバーの負荷が高まった際に、一定の条件で異常な動作を示すことが原因」としている。利用者のデータへの影響はないという。

[ミクシィの発表資料]

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