えとらぼは2010年1月18日、分散キー・バリュー型データストア(KVS)の「kumofs(クモエフエス)」をオープンソース・ソフトウエア(OSS)として公開した。えとらぼは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)mixiを開発した元ミクシィCTO(最高技術責任者)の衛藤バタラ氏(関連記事)が設立したベンチャー企業である。

 分散KVSは、大量のデータを多数のサーバーに分散して保持するための基盤ソフトウエア。kumofsは、えとらぼが運営する写真ストレージサービス「Ficia」で使用している。また、InteropTokyo 2009 クラウドコンピューティングコンペティション(クラウドコン)で優勝したソフトウエアでもある(関連記事)。データの複製を複数サーバーで保持することで、一部のサーバーに障害が発生してもサービスを継続できる。またサービスを止めることなくサーバーの追加や交換もできる。

 kumofsのソースコードはソースコード管理サービスgithub上で公開している。ライセンスはApache License 2.0。えとらぼでは「プログラムを公開することにより、今後多くの人が『kumofs』を実際に利用していただくと同時に、プログラムの改善に参加していただきたい」としている。