
2012年もさまざまなICT関連のニュースがあった。ITPro過去記事の月間アクセスランキング1年分をながめていても、「これも2012年だったか…、もっと前だったのでは?」という感じがするものも多い。日常生活では1年を短いと感じることも多いが、ICTの世界では多くのことが話題になっては消えるので、逆に1年が長い気がする。つい最近の話題がだいぶ前のように感じてしまうのである。
日経ITPro編集部の記者との忘年会の席でそんな話をしたら、記者たちも皆同じだと言う。「コンプガチャはもっと前だったよね?」「IBMとスルガさんの決着は去年だった?」「ファーストサーバのデータ消失は2月くらいだったっけ?」という具合だ。こんな状態で10大ニュースを選べるかと不安になったが、宴会の方は1年の話題で大いに盛り上がった。
さて、本題の2012年の「私の選んだ10大ニュース」である。選ぶにあたっては、話題になったものを単純に選ぶのは面白味に欠けると思い、最近の私の家の出来事をテーマにしてみた。「子供とスマホ」。これがテーマである。私の家の出来事がきっかけであるが、このテーマは大変重要だと思っている。ICTと日本の将来を担う子供、そして親は何をしたらよいか。そういう問題意識を持って選んでみた。