米マイクロソフトは、2012年10月25日(現地時間)に米国ニューヨーク市でWindows 8の一般販売(GA:General Availability)を記念するプレスイベントを開催した。また、同日には夜、タイムズスクエアにマイクロソフトストアの「ホリデーストア」を開設、Windows 8とSurfaceの深夜販売を実施した。

 マイクロソフトがプレスイベントを行ったのは、マンハッタンのハドソン川沿いにあるPier 57。おそらくは、船で運んだ荷物を扱っていたと思われる広大な建物。その内部にステージやデモスペースを設置し、Windows 8とSurfaceの出荷に関するプレスイベントを実施した。Windows 8についてはすでにRTMの配布が始まっており、この日は一般向けにパッケージやプリインストール製品の販売を開始する日という位置づけになる。

 イベントには、CEOのスティーブバルマー氏やWindows 8開発責任者のスティーブン・シノフスキー氏が登場(写真1写真2)。その内容に特に新しい情報はなかったが、2人ともWindows 8のメリットを繰り返してアピールした。その中で、各社のプリインストールハードウエアのうち、タブレット系やWindows RT系のものをデモを交えて紹介した。こちらにも、これまで未発表の製品は含まれていなかった。

写真1●プレスイベントにはバルマー氏も登場<br>今回は物静かな口調で、スピーチを行う。
写真1●プレスイベントにはバルマー氏も登場
今回は物静かな口調で、スピーチを行った。
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写真2●Windows 8とSurfaceの2つのセッションの冒頭にはWindows 8の開発責任者であるシノフスキー氏が登場した
写真2●Windows 8とSurfaceの2つのセッションの冒頭にはWindows 8の開発責任者であるシノフスキー氏が登場した
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同社初のPCハードウエア「Surface」について説明

 その後、Surfaceの出荷に関するセッションが実施(写真3)。こちらは、マイクロソフト初となる「Windowsハードウエア」であるためか、特徴を再度説明していた。Surfaceは、マグネシウム合金製の筐体を持ち、高い強度をもつという。デモでは、実際に床に落としてみせた。また、Surfaceにローラースケートをつけたものを紹介(写真4)。ただし、実際に乗ってみせることまではしなかった。

 また、スピーチの終了後には、300台のSurfaceによる「ハンズオン」が行われ、自由に操作することが可能だった。

写真3●Surface<br>製品としては内蔵記憶容量が32ギガバイトと64ギガバイトの2種類のみ。パッケージとしては、32ギガ版のみカバー兼用のタッチキーボードカバーが付属しないものを含め、合計3種類となる。
写真3●Surface
製品としては内蔵記憶容量が32ギガバイトと64ギガバイトの2種類のみ。パッケージとしては、32ギガ版のみカバー兼用のタッチキーボードカバーが付属しないものを含め、合計3種類となる。
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写真4●Surfaceに使われているマグネシウム合金に強度があることを示すためにローラースケートを付けたものを見せた<br>さすがに乗ってみせることはなかったが、ステージ上で肩の高さから落としてみせるデモは行った。
写真4●Surfaceに使われているマグネシウム合金に強度があることを示すためにローラースケートを付けたものを見せた
さすがに乗ってみせることはなかったが、ステージ上で肩の高さから落としてみせるデモは行った。
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