写真●「SoftBank 4G LTE」のロゴ
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 ソフトバンクモバイルは2012年9月21日から、米アップルの新型スマートフォン「iPhone 5」(関連記事)の発売に合わせて、2.1GHz帯の次世代高速データ通信サービス「Softbank 4G LTE」(写真)の提供を開始する。9月14日のiPhone 5予約受付開始と同時に発表した。

 パケット定額サービスの料金は、定額の「パケットし放題フラット for 4G LTE」の場合で月額5985円。通信速度は一部エリアで下り最大75Mbpsだが、その他のエリアでは37.5Mbpsとなる。10月1日以降は、毎月の利用データ量が7GBを超えた場合、月末までの通信速度を最大128kbpsに制限する「帯域制限」がかかる。追加料金(2GBごとに2625円)を支払えば、制限を解除できる。

 通信可能エリアの詳細は今後Webサイトで公開する。2013年3月末までに、全ての政令指定都市の市役所と、東京23区の区役所が所在する地点を100%カバーすることを目指す。

 当初の対応機種はiPhone 5のみ。iPhone 5をモバイルルーターとして使う「テザリング」に対応する予定はないという。

 KDDIもiPhone 5発売に合わせて、LTEサービス「au 4G LTE」(関連記事)を始めると発表している。

 ソフトバンクモバイルは既に2012年2月24日から「Softbank 4G」という高速通信サービスを提供中だが、このサービスはTDD-LTEという通信方式で、iPhone 5に対応していない。ソフトバンクは、新たにiPhone 5で使えるFDD-LTE方式のサービスを始める。FDD-LTEは、NTTドコモが提供する「Xi(クロッシィ)」やイー・アクセスが提供する「EMOBILE LTE」と同様の通信方式で、欧米などで主流になりつつある(関連記事1関連記事2)。

[ソフトバンクモバイルの発表資料(PDF)]

関連記事ソフトバンクモバイルがLTE向けに5つの施策を発表、テザリング解禁は来年1月15日から(後日テザリング解禁などを発表)