米Dellは,電子メールなどのコミュニケーション・プラットフォームに米Microsoftの「Exchange Server 5.5」を使用している企業に対し,「Exchange Server 2003」へのアップグレードを支援するプログラムを提供する。Dell社が米国時間7月28日に発表した。

 同プログラムではDell社のサーバー,米EMCのストレージ製品,Microsoft社のサーバー・ソフトウエアに,専門サービスを組み合わせて提供する。「企業は,移行がスムーズに行えるほか,業務効率やパフォーマンスの向上を実現できる」(Dell社)。

 ちなみにMicrosoft社は,Exchange Server 5.5の無償サポートを2005年12月31日で終了し,2006年1月1日より2年間の有料サポートに切り替える予定である(関連記事)。

 電子メールはあらゆる企業にとって引き続きミッション・クリティカルなアプリケーションであるため,停止するわけにはいかない。米Radicati Groupの調査によると,世界でやり取りされている電子メール・メッセージは約1360億通にのぼる。

 同プログラムは,電子メール・ユーザーが100人未満からメールボックス数が最大5000個の企業を対象にする。例えば,メールボックス数が4000個以上の企業には,2台の「PowerEdge 2850」,「Dell/EMC CX300」(PowerVault 136T付き),「Exchange Server 2003 Standard Edition」のパッケージを用意する。また,電子メール・ユーザー150人の企業の場合,は,「PowerEdge 2800」1台に,「Dell/EMC AX100」と「Exchange Server 2003 Standard Edition」を組み合わせる。

 Dell社が専門サービスを提供し,「移行の手間と業務への影響を最小限におさえる」(同社)。同サービスには,移行のための査定,「Active Directory」の設計および導入,移行トレーニングなどが含まれる。

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