オープンソースのコラボレーション・サーバー「Open-Xchange(OX)Server」を手がける米Open-Xchangeと米Novellは,「SUSE LINUX Enterprise Server」とOX Serverのバンドル販売に関する契約を結んだ。Open-Xchange社が米国時間7月14日に明らかにしたもの。Open-Xchange社はNovell社の「Technology Partner Program」にも参加し,販売/マーケティング/開発面で支援を受ける。

 OX Serverを利用すると,データベース,ディレクトリ・サービス,メッセージ転送エージェント,電子メール・サーバー,Webサーバーといった既存のインフラ・コンポーネントを変更することなく,キラー・アプリケーションの構築および導入が可能という。無償版の「OX 0.8」のほか,サポートやメンテナンス・サービス,付属ソフトウエアとセットになった有償版の「OX Sever 5.0」を用意する。

 「エンド・ユーザーは,気に入ったメール・アプリケーションやグループウエア・クライアントの使用を継続できる。たとえば,Outlookだけでなく,Kontactなどのオープンソース・クライアントも使える。IT管理者にとっては,オープンソース環境への移行/統合作業が容易になるというメリットがある」(同社)

 なおNovell社のコラボレーション・サーバー「SUSE LINUX Openexchange Server」は,エンジンとしてOX Serverを利用している。

 またOpen-Xchange社は同日,米Red Hatとのソフトウエア・パートナ合意についても発表した。Red Hat社製Linux向けOX Sever 5.0として「Open-Xchange Server 5 for Red Hat Enterprise Server 4」の販売を直ちに開始する。これにともないRed Hat社は,Open-Xchange社に対してオープンソース技術と関連サービスの提供を行う。

 Red Hat社向けOX Server 5の価格は,5~25ユーザー用の「Small Business Server Edition」が295ドルから,26ユーザー以上用の「Advanced Server Edition」が850ドルから。

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[発表資料(Novell社との提携)]
[発表資料(Red Hat社との提携)]