米Novellが,同社のコラボレーション管理ソフトウエア「GroupWise」に関する今後4年間の計画を,米国時間2月9日に発表した。2005年夏に次期版「Sequoia」(開発コード名)を,2006年秋に「Aspen」(開発コード名)を,そして2008年春に「Cedar」(開発コード名)をリリースする。「企業ユーザー向け主力製品として力を入れる」(同社)

 GroupWiseは,電子メール,カレンダ,インスタント・メッセージング,タスク管理,文書管理,データ保存といったコラボレーション向け機能を提供する。同社は,「Microsoft Exchange」に代わる有力な選択肢として売り込んでいる。

 Sequoiaでは,インタフェースの改良や新機能などによって,エンド・ユーザーの使い勝手を大幅に向上する。また,アプリケーション・プログラミングおよび管理インタフェースも強化する。同社は,ユタ州で3月に開催するカンファレンス「BrainShare」で,Sequoiaに関する詳細を発表する予定。

 Aspenではコラボレーション機能を向上し,新しいデータ・バックアップ機能を提供する。また他社製アプリケーションとのより緊密な連携に力を入れる。同社によると,市場には現在,GroupWise向けアドオン製品が150種類以上あるという。

 Cedarでは,管理機能と拡張性を高め,ユーザーがあらゆるプラットフォームで自由にGroupWiseを利用できるようにする。SequoiaとAspenで提供するコラボレーション機能をもとに,管理の簡易化を図る。

 Novell社Platforms and Services部門担当ジェネラル・マネージャのDavid Patrick氏は,「当社はGroupWiseの開発に一層力を入れる方針だ。ユーザーが同製品から受ける恩恵は,今後ますます大きくなるだろう」と述べた。

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