ソフトウエア開発ツール関連の業界団体Eclipse Foundationの役員会は,米Wind River Systemsが今年3月に提案していたデバイス・ソフトウエア開発プラットフォームのプロジェクト「Device Software Development Platform (DSDP)」をトップレベル・プロジェクトとして承認した。Wind River社が米国時間6月14日に明らかにしたもの。
DSDPプロジェクトの目的は,デバイス・ソフトウエア開発者が要求するあらゆる機能を,Eclipse対応の基本機能と組み合わせるための共通のフレームワークを提供すること。共通プラットフォームによって,プラグインの開発が容易となり,開発者はさらに多くのOSやデバイスをターゲットとすることができる。
同プロジェクトは,Target management(ターゲット管理)とDevice debugging(デバイス・デバッギング)の2つのサブプロジェクトで構成される。Target managementでは,デバイス接続を管理するための共通フレームワークを開発し,Device debuggingではデバイス上で動かすソフトウエアのデバッグ用APIを作成する。
Wind River社はこれらのサブプロジェクトを含めたDSDPプロジェクトの定義・実施で指揮をとる。
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