米Borland Softwareは,ソフトウエア開発ツール関連の業界団体Eclipse Foundationに対する取り組みを強化する。Borland社が米国時間2月28日に明らかにしたもの。役員会にStrategic Developer(戦略開発者)として参加するほか,専任開発チームを割り当てる。

 さらに同社は,アプリケーション開発の全プロセスを管理する製品系列「Application Lifecycle Management(ALM)」で,プラットフォームとして統合開発環境であるEclipseの利用を拡大する。

 「当社のソリューションおよびサービスがEclipseに対応することで,Eclipseユーザーは企業向けのALMからさまざまな製品を活用できるようになる。同社の顧客も,急速に拡大しているEclipseコミュニティや各種プラグイン,関連オープンソース・プロジェクトからメリットを得られる」(同社)

 同社がEclipse Foundationに提供する専任開発チームは,Eclipseプラットフォームの拡充やモデリングなどの作業を担当する。

 米メディアの報道(internetnews.com)によると,今後Borland社はEclipse Foundationに年間25万ドル寄付するという。Eclipse専任開発チームには8人の開発者を割り当てる。

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