米BEA Systemsは,ソフトウエア開発ツール関連の業界団体Eclipse Foundationに役員メンバーおよび戦略的開発者(Strategic Developer)メンバーとして参加する。同社が米国時間2月22日に明らかにしたもの。

 Eclipse Foundationには,現在91社が参加しており,そのうちStrategic Developerメンバーは8社のみという。

 また,BEA社の上級アーキテクトが,Webアプリケーション向けの各種ツールを提供するプロジェクト「Eclipse Web Tools Platform(WTP)」の管理委員会で共同責任者を務めることでも承認を受けた。同社は,WTPの各種機能を「BEA WebLogic Workshop」の将来版に組み込む予定である。

 そのほか,同社が今回発表したEclipse関連の主な取り組みは以下の通り。

・Java仮想マシン(JVM)「WebLogic JRockit」対応プラグインをEclipseコミュニティに無償で提供する。JavaプロファイリングとJavaメモリー・リーク診断向け。

・アスペクト指向プログラミング(AOP)の統一プラットフォームを目指し,オープンソース・プロジェクト「AspectWerkz」を「Eclipse AspectJ」プロジェクトに統合する。統合プロジェクトによるフレームワーク「AspectJ 5」は2005年前半にリリースする予定。

 ちなみに,米SybaseもStrategic DeveloperメンバーとしてEclipse Foundationに加盟することを,同日発表している。

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[発表資料(BEA社のプレス・リリース1)]
[発表資料(BEA社のプレス・リリース2)]
[発表資料(Sybase社のプレス・リリース)]