米5G Wireless Solutionsは,最大4キロメートルのWi-Fi無線接続テストを開始した。同社が米国時間5月31日に明らかにしたもの。

 テストには,802.11b/gに対応した同社の新たなベース・ステーション「Cellular Approach to Wi-Fi」を用いる。同ベース・ステーションは,120度範囲のアンテナで構成する。携帯電話と干渉を起こすことなく,携帯電話用アンテナ塔に取り付けることができる。3枚のパネルを組み合わせて,360度方向の設置も可能。802.11bでは最大4キロメートル,802.11gでは最大1.5キロメートルの距離で無線接続が行えるという。

 同社は,同ベース・ステーションが「米国および海外における自治体のWi-Fi導入をけん引するだろう」と期待している。

 「Wi-Fi接続の範囲が広がることで,1平方フィートあたりのインフラ・コストを削減できる」(5G Wireless社)

 Cellular Approach to Wi-Fiは,現在,カリフォルニア州マリーナデルレイにある同社本社に設置し,テストを行っている。出荷開始は2005年第3四半期を予定する。

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