ルクセンブルクのSkype Technologiesと英Broadreach Networksは英国時間3月3日に,Wi-Fiを介したIP電話サービスに関する提携を発表した。Broadreach社が英国の駅,カフェ,販売店など350カ所で提供する固定およびWi-Fiインターネット接続サービス「ReadytoSurf」で,Skype社のユーザーが無償でVoIPサービスにアクセスできるようにする。

 ReadytoSurfを通じてSkypeサービスを利用するのは無料だが,Webブラウジングや電子メール利用については課金される。米メディアの報道(CNET News.com)の報道によると,ReadytoSurfのReadytoSurf接続料は1時間あたり3ポンド(約72セント)。

 Broadreach社は,Virgin Megastores,Eurostar,Travelodge,Moto,Little Chef,Virgin Trains,EAT,Choice Hotels,Quality Innなどの店舗,ホテル,主要駅でReadytoSurfサービスを展開している。

 「Broadreach社は英国無線市場のリーダーであり,たいへん多くのユーザーが同社のネットワークを活用している。同社は輸送業界にも精通しており,当社や英国のSkypeユーザーにとっても有益となる協力関係を築くことができる」(Skype社CEO兼協同設立者のNiklas Zennstrom氏)

◎関連記事
「Skype」をWi-Fi対応GSM/GPRS携帯電話機に搭載,Skype Technologiesとi-mateが提携
米MotorolaとルクセンブルクSkype,VoIP製品の開発/マーケティングで提携
Skype,日本でIP電話用「050番号」の取得準備,今春にも通話品質試験
人気沸騰のインターネット電話「Skype」,日本で使うメリットはあるか?
バッファローとSkypeが提携,IP電話ソフト「Buffalo-Skype」を提供
「Wi-Fi VoIP端末の世界市場は2009年まで堅調に成長」,米Infoneticsの調査 
IP電話ユーザー数:米Voicegloは180万人超,ルクセンブルグSkypeは1290万人超
「2009年には米国家庭の10%にあたる1210万世帯がVoIPを利用」,米調査

[発表資料へ]