米Infonetics Researchは,北米におけるVoIPサービス市場について調査した結果を米国時間5月5日に発表した。それによると,同市場の売上高は2004年に13億ドルを上回り,2009年には1431%増の199億ドルに達する見込みという。

 Infonetics Research社ディレクティング・アナリストのKevin Mitchell氏は「VoIPサービスは通信業界では比較的新しい分野であるため,通信ネットワーク/サービスがVoIPに移行するとともに,成長率は非常に高いものとなる」と予測する。

 VoIPサービスの売上高は2004年における有線キャリアの総売上高の1%に満たないことから,同氏は「これは非常に早い段階での見解だ」と前置きした上で,「カンファレンス,リモート・オフィス統合,プレゼンス/ロケーション・ベースのサービス,コラボレーションといったアドオン・アプリケーションが,VoIP成長のカギとなるだろう」と述べた。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・北米の家庭/SOHOでのVoIP加入者は,2004年の110万人から2008年には2080万人に増える
・ホスト型のVoIPサービスより早く登場した中/大規模企業向けIP PBXマネージド・サービスが,2004年の市場の50%強を占めた
・ホスト型のVoIPサービスは,中小企業での導入が進むため,2006年にはIP PBXマネージド・サービスの売上高を上回る

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