米Verizon Communicationsは,同社ブロードバンドVoIPサービス「VoiceWing」の新しい低価格な料金プランを米国時間5月6日に発表した。「VoiceWing 500」は,月額利用料19.95ドルで500分のローカルおよび国内長距離通話が可能。着信通話とVoiceWing加入者間の通話は無料で無制限に利用できる。

 同社は,前年から月額利用料29.95ドルでローカルおよび国内の長距離通話が無制限に利用できるプラン「VoiceWing Unlimited」の提供を開始していた。

 VoiceWingは,VoIPサービスとして初めて電話番号案内のデータベースに登録するオプションを提供するようになった。同オプションの提供は,特定地域のユーザーに限定される。同サービスの加入を申し込む際に,データベースへの登録を選択することができる。

 また,同サービスにファックス機能が追加された。その他にも指定した電話番号を遮断,またはボイス・メールに転送したり,非通知設定の着信を拒否する機能が追加されている。

 全米向けに提供される同サービスは,DSLとケーブル・ブロードバンド接続の両方に対応する。加入者は居住している地域がどこであっても167種類のエリアコードから自分が好きな番号を選択することができる。DSLまたはケーブルの高速インターネット接続が利用できるところであれば,アダプタを使ってどこでも電話の発着信が可能になる。

 また,追加料金を払うことにより,着信電話向けに最大5つの電話番号を購入することができる。エリアコードも選択できるため,遠方に家族や知人がいる場合にはその地域のエリアコードの電話番号を購入することにより,市内料金で通話が可能になる。

 同サービスでは,国際電話料金も安く利用できる。両方の料金プランにおいて,カナダとの通話が1分間1セント,英国が3セント,メキシコが6~11セントとなっている。

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