米Level 3 Communicationsは,VoIPの導入に関して米国の消費者に実施した調査の結果を米国時間3月7日に発表した。その結果,71%はVoIPサービスの導入を検討しても良いと考えていることが分かった。調査は,1400人を超える米国の成人に対して実施したもの。

 調査により,多くの消費者がVoIPに興味を示している一方で,同サービスを導入する前により多くの情報を求めていることも明らかになった。

 18~34歳の年齢層(36%),ヒスパニック系(39%),大学の新卒者(35%)のVoIPへの興味は高く,市場全体を上回っている。73%近くは,VoIPサービスを通信サービスのバンドル製品の一部として利用することを望んでおり,ブロードバンドとのバンドルとして提供されることを望む声が一番高かった。

 VoIPサービスに非常に興味があると答えた消費者は,「費用の節約」を移行の大きな理由として挙げている。また,ブロードバンド・サービスのディスカウント,品質の保証,従来の電話では提供されなかった新しい機能も興味の対象となっている。VoIP特有の機能では,メッセ-ジング/スクリーニング機能,無線機能に対する興味が高かった。

 その他にも,VoIPを早期に導入した消費者は,他のプロバイダへの乗り換えを検討する傾向が市場全体よりも50%高いことなどが明らかになった。

 同社は,「VoIPサービスはプロバイダによって異なり,消費者は,品質,信頼性,安全性のレベルが異なる可能性があることを知る必要がある」とコメントしている。

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