フィンランドのNokiaは,2005年第1四半期の決算を現地時間4月21日に発表した。売上高は73億9600万ユーロ(約96億3800万ドル)で前年同期の63億4800万ユーロ(約82億7200万ドル)から17%増加した(為替の影響を除いた場合は19%増加)。純利益は8億6300万ユーロ(約11億2500万ドル)で,前年同期の7億2900万ユーロ(約9億5000万ドル)と比べて18%の増益。希薄化後の1株あたり利益は0.19ユーロ(約0.25ドル)で,前年同期は0.16ユーロ(約0.21ドル)だった。

 当期の営業利益は11億1800万ユーロで,前年同期の10億1900万ユーロと比べて10%増加した。営業利益率は15.1%(前年同期は16.1%)だった。

 携帯電話機の販売台数は5380万台で,前年同期と比べて20%増加。ただし季節変動のため,前期比では19%の減少となった。スマートフォンの販売台数は540万台で,前年同期の180万台と比べて大幅に増えた。また,地域別の携帯電話機販売台数は,EMEA(欧州/中東/アフリカ)が前年同期比27%増の2740万台,中国が同69%増の710万台,アジア太平洋が同44%増の1060万台となった。一方北米は同33%減の430万台,中南米は同12%減の440万台だった。

 部門別の売上高は,Mobile Phones部門が前年同期比11%増の45億2700万ユーロ,Multimedia部門は同52%増の11億3300万ユーロ,Enterprise Solutions部門は同67%増の3億700万ユーロ,Networks部門は同6%増の14億3100万ユーロだった。

 また同社は,2005年第2四半期の業績見通しについて明らかにした。「売上高は79億~82億ユーロ,希薄化後の1株当たり利益は0.15~0.18ユーロの範囲を見込む」(同社)

◎関連記事
Nokiaの2004年Q4決算は3%増収,「携帯電話販売台数が過去最高を記録」
フィンランドNokiaの2004年Q3決算,予測を超える売上高なるも20%減益
フィンランドNokiaの2004年Q2決算は前年同期比5%減収,来期は減収減益の見通し
米Motorolaが2004年Q4と通期決算を発表,いずれも増収増益
「米国の携帯電話向け画像コンテンツ市場,2008年には11億ドル規模に」,米IDCの調査
フィンランドNokiaなど5社,欧州のモバイルTVサービスに関して協力


大きく動き出した米国の携帯電話業界を読み解く


英Vodafoneが13カ国で3Gサービス開始,「2006年3月までに加入者1000万人超を見込む」

[発表資料へ]