英Vodafoneは英国時間11月10日に,第3世代(3G)携帯電話サービス「Vodafone live! with 3G」を発表した。オーストリア,フランス,ドイツ,ギリシャ,アイルランド,イタリア,日本,オランダ,ポルトガル,スペイン,スウェーデン,スイス,英国の13カ国で開始する。「2006年3月までに,1000万人以上の加入者を見込む」(Vodafone社CEOのArun Sarin氏)としている。

 同社は2002年10月より,携帯電話機,ネットワーク,コンテンツなどを組み合わせたモバイル・サービス「Vodafone live!」を提供してきた。今回発表したVodafone live! with 3Gでは,「ユーザーの携帯電話体験を塗り替えるような,より高速で,音質と画質の優れたマルチメディア・サービスを提供し,当社サービスの普及拡大を図る」(Vodafone社)。

 同社は,年末商戦に向けてVodafone live! with 3G対応携帯電話を10機種リリースする。シャープ,米Motorola,ソニーとスウェーデンEricssonの合弁企業Sony Ericsson,NEC,フィンランドのNokia,韓国Samsungの製品で,日本向けに7機種,欧州向けに9機種を販売する。このうちシャープ製「902」は,「欧州初の200万画素カメラ内蔵携帯電話」(Vodafone社)となる。

 サービスとコンテンツについては,ビデオ通話,フルトラックの音楽ダウンロード,3Dゲーム,モバイルTVなどを新たに提供する。映画のモバイル向け予告編,テレビ番組のモバイル向け短縮版なども用意する。写真や動画メッセージといった既存のVodafone live!サービスも音,画像,映像の品質向上を図った。

 また,新たな価格体系では,ブラウズ料は無償またはバンドル・サービス料に含まれ,コンテンツ購入は回数ベースの課金とする。

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