フィンランドのNokiaは現地時間1月27日に,2004年第4四半期と通期の決算を発表した。第4四半期の売上高は90億6300万ユーロ(約118億1200万ドル)で前年同期の87億8900万ユーロ(約114億5500万ドル)から3%増加(為替の影響を除いた場合は8%増加)した。純利益は10億1900万ユーロ(約13億2800万ドル)となり,前年同期の11億6800万ユーロ(約15億2200万ドル)から減少した。希薄化後の1株あたり利益は0.23ユーロ(約30セント)で,前年同期は0.25ユーロ(約33セント)だった。

 携帯電話機の販売台数は前年同期比19%増の6610万台に達し,「市場シェアを推定34%獲得した」(同社)。

 部門別の売上高をみた場合,Mobile Phones部門は前年同期比6%減の56億6000万ユーロ。Multimedia部門は同29%増の12億3000万ユーロ。Enterprise Solutions部門は同122%増の2億8000万ユーロ。Networks部門は同12%増の19億600万ユーロだった。

 通期の売上高は292億6700万ユーロ(約381億4400万ドル)で前年の294億5500万ユーロ(約383億8900万ドル)と比べ1%減少(為替の影響を除いた場合は6%増加)。純利益は32億700万ユーロ(約41億8000万ドル)で,前年の35億9200万ユーロ(約46億8100万ドル)から減少した。希薄化後の1株あたり利益は0.70ユーロ(約91セント)で,前年は0.75ユーロ(約98セント)だった。

 携帯電話の販売台数は2億770万台で,「市場シェアは推定32%」(同社)。

 部門別の売上高は,Mobile Phones部門は前年比12%減の185億700万ユーロ。Multimedia部門は同46%増の36億5900万ユーロ。Enterprise Solutions部門は同57%増の8億3000万ユーロ。Networks部門は同13%増の63億6700万ユーロだった。

 「携帯電話販売台数は2004年第4四半期および通期ともに,過去最高を記録した。中南米,ロシア,インド,中国といった市場の急成長に支えられ,カラー・スクリーンやカメラ内蔵モデルも好評だった。ただし,北米では振るわなかった」(Noki社会長兼CEOのJorma Ollila氏)

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