フィンランドのNokiaは現地時間7月15日に,2004年第2四半期の決算を発表した。売上高は66億4000万ユーロ(約81億9400万ドル)で,前年同期の70億1900万ユーロ(約86億6200万ドル)から5%減少(為替の影響を除いた場合は1%増加)。純利益は7億1200万ユーロ(約8億7900万ドル)で,同6億2400万ユーロ(約7億7000万ドル)から14%増加した。希薄化後の1株当たり利益は0.15ユーロ(約19セント)で,同0.13ユーロ(約16セント)と比べ増益となった。

 部門別でみた場合,Mobile Phones部門の売上高は41億6700万ユーロで,前年同期の48億600万ユーロから13%減少した。Multimedia部門の売上高は7億3900万ユーロで,同5億9600万ユーロと比べ24%急増。Networks部門の売上高は15億7600万ユーロで,同14億8000万ユーロと比べ6%増加した。

 Nokia社は,2004年第2四半期における世界全体の携帯電話販売台数が1億4800万台に達し,通期で6億台を超えると予測する。ブラジル,インド,ロシアなどが急速に成長する見込みだ。

 当期のNokia社製携帯電話の販売台数は4540万台で,「世界市場の31%を占めると推測する」(Nokia社)。2004年第1四半期における市場シェアは32%だった。なお,同社は当期に11種類の新モデルを発表している。

 また,同社は第3四半期の見通しについても明らかにした。売上高は66億~68億ユーロの範囲,希薄化後の1株当たり利益は0.08~0.10ユーロと予測する。ちなみに2003年第2四半期の売上高は69億ユーロ,希薄化後の1株当たり利益は17ユーロだった。

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