米EMCは米国時間1月31日に,バックアップ・ソフトウエア「Dantz Retrospect 7 for Windows」を発表した。中小企業および支社向けに「Multi Server」「Single Server」「Small Business Server」「Disk-to-Disk」の4バージョンを用意する。異種混合環境におけるサーバー,デスクトップおよびノート・パソコンの自動データ保護を簡素化するための機能を提供する。
Dantz Retrospect 7 for Windowsは,Windowsのほか,Mac OS,Linux,Solarisにも対応する。主な特徴は以下の通り。
・設定,バックアップ,復旧,メディア複製をより効率的に実行するためのウイザードを備える
・データをオンサイトでディスク装置へバックアップ保存し,テープ・メディアへの自動転送が可能
・ユーザー,アプリケーション,ネットワークに影響を与えることなく,既存のディスク・バックアップからテープに完全バックアップを作成
・ディスクにバックアップが収まるよう,容量を自動調整して古いデータを削除
・「Red Hat Linux」「SUSE LINUX」とMac OS Xの最新版に対応
・Fibre ChannelおよびiSCSI対応テープ・バックアップ装置をサポート
・128ビットAESデータ暗号化機能を強化
Dantz Retrospect 7 for Windowsは間もなく利用可能とする。価格は,Multi Serverバージョンが1299ドルから,Single Serverバージョンが699ドルから,Small Business Serverバージョンが499ドルから,Disk-to-Diskバージョンが299ドルから。
また,家庭ユーザー用の「Professional」バージョンも用意する。デスクトップまたはノート・パソコン1台,あるいはWindows,Mac OS,Linuxなどを搭載したデスクトップおよびノート・パソコンから成る小規模ネットワークのバックアップに向く。上記4バージョンと同様のウイザードや暗号化機能を備え,8Gバイトの2層DVDをサポートする。価格は129ドルから。
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